(1) 銀河ステーション
ケンタウル祭りの夜でした。ジョバンニは
丘の上で天の川をぼんやり見つめながらす
わっていました。どこかで「銀河ステーシ
ョン、銀河ステーション」というふしぎな
声がしたかと思うと、まるでたくさんのダ
イヤモンドをひっくりかえしたように目の
前がぱっと明るくなって、ジョバンニは思
わず何べんも目をこすってしまいました。
銀河鉄道の夜の世界へ