影 絵 芝 居
銀 河 鉄 道 の 夜
原作/宮澤賢治
この物語は法華経の熱烈な信奉者であった宮澤賢治が、晩年に何度も推敲 を重ねながらとうとう未完に終わり、宮澤賢治の死後に発表された長編の童 話あるいは少年小説ともいうべきもので、その解釈については多くの研究者 が論文などで述べています。 この影絵芝居は、当店店主が昭和41(1966)年に製作したもので、材料は 色セロファン、黒ケント紙、トレーシングペーパー、ボール紙などです。絵 の大きさはB4判くらいでした。 当店店主が中学生時代に新潮文庫版を読んで感銘を受け、24枚の影絵を 制作し、照明を組みこんだ舞台装置も作って、養護施設やこども会などで上 演いたしました。 舞台装置や影絵の原本は残っていませんが、当時撮影した写真でご紹介い たします。なお、物語は今まで載せておりませんでしたが、このたび写真の ような影絵絵本(豆本)を発売するにあたり、絵本向きに編集した物語を掲 載いたしました。けれどもスペースの制約上、全文を載せることは出来ませ んので、詳しい内容につきましては他の単行本や全集でお読みください。 ここに掲載しました文は、現在の研究では「銀河鉄道の夜」の初期形(第 三次稿)であると考えられています。 |
◆幻の舞台装置写真◆ |
昭和41年〜42年頃に、この影絵芝居を上演していた舞台装置です。本体の 材料は進物用瓶ビールの木箱で、当時は缶ビールなどはなく、進物用のビー ルは木箱に入っていました。その木箱の中に蛍光灯2本と豆電球20個?を入 れ、写真右側の操作盤で照明の切替えや明暗の調節をしていました。 この舞台装置はその後、影絵とともにどこかのサークルかに進呈したので 現在は残っておりませんが、もしどこかで保存されているのをご存知の方が ございましたら、当店までお知らせ下さいますようお願いいたします。 |