(7) プリオシン海岸

二人は間もなく汽車から見えたきれいな河
原に来ました。カンパネルラは河原にある
砂を指できしきしさせながら「この砂はみ
んな水晶だ。中で小さな火が燃えている」
と夢のように言いました。あやしい銀河の
水は空気よりももっとすきとおって、手首
にぶつかってできた波は美しい光をあげて
ちらちらと燃えるように見えたのです。






銀河鉄道の夜の世界へ