(9) 鳥を獲る人 2

男の姿がフッと消えたかと思うと、美しい
光を出す河原にその男が立って、両手を広
げてじっと空を見ていたのです。すると空
からまっ白な鳥がいっぱい舞いおりてきま
した。男は鳥の足をかたっぱしからおさえ
て布の袋の中に入れました。鳥はしばらく
ホタルのように光っていましたが、やがて
ぼんやり白くなって眼をつぶるのでした。






銀河鉄道の夜の世界へ