(14) 渡り鳥信号所

川は二つにわかれました。その島のまん中
に高い高いやぐらが組まれて、帽子をかぶ
った男が立っていました。そして両手に赤
と青の旗をもって空を見上げて信号してい
るのでした。「今こそわたれ、わたり鳥、
今こそわたれ、わたり鳥」その声もはっき
り聞こえました。そしてまたいく万という
鳥の群が空をまっすぐにかけたのです。






銀河鉄道の夜の世界へ