(19) ケンタウル村
「ケンタウルス、露をふらせ」いきなり男
の子が窓の外を見ながら叫びました。そこ
にはクリスマスツリーのようにまっ青なも
みの木が立って、たくさんの豆電灯がほた
るでも集まったようについていました。
カンパネルラのとなりの女の子は、おりる
したくを始めました。けれどもジョバンニ
たちとは別れたくないようすでした。
銀河鉄道の夜の世界へ