(17) 空の工兵大隊
むこうとこっちの岸に、星とつるはしを書
いた空の工兵大隊の旗が立っていました。
むこう岸近く少し下流の方で、見えない天
の川がぎらっと光って柱のように高くはね
あがり、どおんとはげしい音がしました。
「発破だよ、発破だよ」カンパネルラはこ
おどりしました。ジョバンニはもうはねあ
がりたいくらい気持ちが軽くなりました。
銀河鉄道の夜の世界へ